九州ネットワーク調査研究会の経過             

精神医療ユーザーアンケート調査報告書発刊しました。

    本調査の必要性を感じ始めたのは、平成159月から平成167月末まで、本調査研究委員が厚生労 働省の委員をしていたときで、会議で使われる統計調査というものが当事者の目線に立っているものではないと感じたことが発端であった。
   
平成169月に全国精神障害者団体連合会福岡大会を開催するため実行委員会を開いた際、共催相手の精神障害者九州ネットワークにおいて、当事者による調査研究をしてみようという話になった。

    平成163月には調査研究委員会を立ち上げ、当事者と保健福祉・医療・地域支援者団体などの専門家との間で4月に第一回調査研究委員会を開始。調査項目も当事者が作成し、「同じ席で、対等に話し合う」という発想で最初はスタートしたものの、徐々にわれわれ当事者が本来目指していた調査研究とはかけ離れていくことになっていった。

    「精神障害者の当事者運動のあり方」を問われる問題であった。気がつけば関係した専門家のために調査をするという状況になっていた。そこで、われわれは平成159月第11回日本精神障害者リハビリ学会で九州ネットワーク集会を開催したときの原点に戻り、調査研究委員会をいったん解散し、新たに専門家を協力員としての位置に置きなおし調査研究会を再発足させた。社会的(専門職)に認められることを意識した調査から、精神科医療ユーザーの本質的な生活ニーズ調査(生活の質向上についての研究)に方針を変えていった。

    調査の開始は平成169月からで、同年12月時点集計ではアンケート回収数319人ではあったが、10月に再度全国の当事者に同アンケート式調査を発送し協力いただき、平成173月現在では1,000人を少し超えるアンケート回収数をもち調査報告書作成となった。

   
調査研究を進めていく過程で、「今まで当事者たちはこんな現状に置かれているのではないか」と漠と話してきたことが、実態として検証できる確かな手ごたえに変わっていった。これまで専門家の提示する統計上では問題とされていない部分が、現実には問題であることが実証できたとともに、今後、当事者視点での諸対策の必要性について確信を持つに至った。

 

<問合せ先> 午前9時より午後5時まで
精神障害者九州ネットワーク調査研究会 山梨 宗治
電話:0948-25-8939ファクス:0948-25-8937


0